当会からのお願い

2nd cat lifeでは会として新たに猫を増やさないというルールを決めています。

ただ個人ボランティアの集まりなので自己責任においての個人で猫保護は自由としています。

1頭でも多頭飼いでも確り猫のお世話をされてる方は沢山いらっしゃいます。しかし安易に猫を保護しお世話出来なくなる方もいらっしゃいます。当会の保護猫活動の経験から、ホームページご覧の方にどうしてもお伝えしたい事があります。

迷い猫に出会ったら

自分で飼われるか?里親さんをさがせるか?

もし里親さんが見つけられなければ自分で飼う覚悟が出来ているか?

今。現在の環境で保護し猫と向き合う時間、確りお世話出来るのか?

もし迷い猫を保護されるなら、よく考えて判断したいです。

私は自分が出会った猫を全て保護してはいません。

その時の状況にもよりますが保護する時は”絶対に里親さんを探す”という一大決心が必要です。

”ごめんなさい”と心を鬼にして保護出来ない時もあります。そんな時は無力感と悲しみに押し潰されそうになりますが、無理する事は出来ないのです。

会の猫の里親さんになられた方から、家の外に子猫がいるのをよく見かけますが、どうしたらいいですか?、と聞かれる事があります。

保護して下さいとも、見過ごして下さいとも、言えません。

猫さんと出会ったあなたが、どう対応し行動するかなのでご自分で判断をお願いします。里親さん探しのアドバイスは出来ますが私が保護する事は出来ません!とお話させて頂いてます。

出会った猫の全てを可哀想と保護していたら責任の有る保護猫活動出来ない、崩壊するのは目に見えています。

ひとつの命に責任を持つ事は簡単ではありません。個人の力には限りがあり、自分に出来る範囲で保護猫活動を行うのが最善だと思ってます。

以前、譲渡会で、自分の身の丈に合った保護猫活動をしています。と仰っていた個人ボランティアさんがいらっしゃいました。

保護猫数を5頭までと決められていて、それ以上は無理。1頭の里親さんが決まったら次に1頭を受け入れるようにしています、と。

「身の丈に合った保護猫活動」とても素敵な事だと思います。

迷い猫が可愛い一緒に暮らしたい!と思われたら、決してその場限りの衝動的なお気持ちでは無く、猫を最後まで確りお世話出来るか?里親さんをさがせるか?慎重なご判断を!当会からのお願いです!

次では一大決心され猫を保護された場合のお願いしたい事です。

猫を保護したら

猫を保護されて必ず行って欲しい事をご説明します。

猫と一緒に暮らされていて新たに猫さんを保護されたなら血液検査が終わるまで必ず保護された猫はお家内で先住猫と隔離して下さい。

まず動物病院でノミ、ダニ駆除をしてもらいます。

子猫の場合、月齢と体重によって薬剤が使用出来ない事があります。

大体7週齢以降からはどの製品も使えますが小さな子はフロントラインスプレーしか使えず、以前、神経症状が出た事もあると獣医さんからお聞きしました。

フロントラインはノミ、マダニ駆除

レボリューションはノミ、マダニ駆除+回虫と耳ダニに効果があります。

ブロードラインはノミ、マダニ駆除+回虫と耳ダニ+こう虫、条虫、瓜実条虫とお腹の虫まで駆除出来るお薬です。

全部のお薬が首の後ろに垂らす経皮薬剤です。

血液検査をする

保護して1ヵ月経過した後、潜伏期間の心配の無い状態でエイズ、白血病の血液検査をします。

エイズが陽性でも感染経路が血液感染なので大人しい性格の猫なら先住猫がいても、先住猫、保護された猫が噛んだり引っ掻いたりしなければ一緒に暮らせます。

私達が行ってる保護猫活動でエイズ陽性の猫(先住猫、譲渡猫どちらの場合も)を譲渡する場合はトライアル前にその事を確りお話させて頂いて了解を得た上でトライアル中は注意点を観察して頂きます。

過去2回、エイズ陽性の先住猫が居るお宅へ私達の保護猫を譲渡させて頂きましたが何の問題も無く仲良く幸せに暮らしています。

白血病はグルーミング、フードと水の皿の共有などの唾液による感染が主で他に母乳や体液からも感染します。

発症した場合、短期間で命を落とします。白血病になってしまった猫の里親さん探しは白血病をご理解頂いて猫を迎えるという事が難しく大変困難です。

もし白血病の猫さんを保護された場合は先住猫がいらっしゃるなら隔離を徹底し最後まで確りお世話しましょう!

ワクチン接種

1年に1回決められた時期にワクチン接種し病気に対する抗体をつくり感染病を予防しましょう!

室内飼いでも網戸超しに来た野良猫から感染したり、飼い主さんが野良猫を触られた事で飼い主さんを媒介して感染させてしまう可能性もあります。

3種混合ワクチンはカリシウィルス(猫風邪)、ウィルス性鼻気管炎(猫風邪)、猫汎白血球減少症を予防し、ワクチンを打つ事で発症しても重篤化せず済む可能性があるというメリットがあります。

乳飲み子を保護したら

ホームセンターで子猫用粉ミルクと哺乳瓶を購入し、添付スプーンで粉ミルクとお湯の割合を適正に計算して溶いて下さい。

多くても少なくても成長に大きな影響をあたえます。必ず適正量で1日数回あげて下さい。

また牛乳を与えられてる方がいらっしゃいますが猫は乳糖を分解する酵素が少なく下痢になる場合があります。

下痢が続くと脱水症状になり命取りになる事もあるので猫の母乳に近い成分でつくられている子猫用ミルクが安全です。

子猫用ミルクを溶かすお湯の温度は熱すぎると火傷させてしまいかねませんし、冷えたら下痢をしやすくなるので自分の手首の内側に垂らし適温かどうか確かめます。

またミルクやりの前に子猫は自分で排泄出来ないので陰部をティッシュなどで刺激してやる事で排尿出来ます。

ミルクを栄養として吸収されていくと、うんちも出ます。お母さん猫は常に子猫の陰部を舐めて排泄を促しているのでお母さん猫の赤ちゃん猫への愛情を思い浮かべながら行うと上手くやれると思います。

保護される猫さん、生まれて間もない乳飲み子などはお世話されてる方のちょっとした判断ミスで命を落としてしまいます。

会のスタッフが個人的に保護した乳飲み子猫さん達です!今はみんな里親様のもとで幸せに暮らしてます。

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